並滝寺湖周辺地区整備構想



 (社)東広島市観光協会では、平成9年度に「並滝寺湖周辺地区整備構想」を策定しました。
これは、東広島市観光協会が法人化(社団法人)されたのを機に策定された「東広島市観光基本計画」で、西条酒蔵地区などとともに、重点的に整備する地区とされたのを受けて、具体的な整備の方向を検討したものです。

 並滝寺池周辺は、かつては東広島市がスポーツ公園を計画していましたが、具体化していませんでした。今回の計画の検討過程では、並滝寺池周辺地区にはすばらしい自然環境や歴史が残されており、東広島市民にとって貴重な財産であることが確認されました。

●東広島市の水源

 並滝寺池は、黒瀬側の最上流部にあたり、江戸時代に築造された溜池。清浄な水をたたえ、下流部の農業用水として、西条盆地の実りを支える貴重な水源です。

●豊かな自然環境

 並滝寺池周辺の樹林地は、大半が国有林であるため、開発されることなく緑が維持されてきました。西条盆地で広く被害にあっているマツクイムシの影響もさほどひどくなく、アカマツ林の広がる東広島市の地域景観が維持されています。

●歴史的環境

 奈良時代の天平5年(733年)の開基であると伝えられる並滝寺は、現在も江戸時代に建立された本堂、楼門等が残り、地域の人々の信仰を集めています。東広島市の地域文化の源として貴重な資源の一つです。


 このような並滝寺池周辺を活かすため、集客を意識した観光レクリエーション開発を避け、市民の共通の財産として生活の潤いの場、自然に触れリフレッシュする場、地域の自然環境・文化等を学ぶ体験の場として利用していきたい・・・・、というのが、策定に携わったみんなの共通の思いでした。

 1年間の検討の結果、長期的な並滝寺池周辺地区の整備のマスタープラン(長期構想)ができあがりました。



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