並滝寺湖周辺地区整備基本計画



 「並滝寺湖周辺地区整備構想」は長期的な整備の将来像。レジャー施設のような大々的な整備は想定していませんが、それでも整備には多くの資金が必要です。東広島市をはじめ関係する機関の協力や合意がなければ実現は困難です。

 そこで、当面、観光協会や市民が主体となって、できるところから環境の整備を進めていきたいと考え、平成10年度に、そのための実行計画を検討しました。

 そのフィールドとして選ばれたのが、並滝寺池入り口近くの湖畔の樹林地。前年度の現地調査で、湿地が確認されたところです。
 ここは、湖畔を通る道路から水辺に近づける場所であるにもかかわらず、樹林地の手入れが行き届いていないことから、雑木が生い茂ったり倒木にはばまれ、水辺に近づくどころか、水辺さえ見えにくい状況でした。
 また、わき水が並滝寺池に注ぐ谷筋には湿地が残されていますが、雑木が生い茂り、湿地が消滅しかかっていました。

 そこで、この場所を整備し、気軽に水辺に近づいたり、自然環境を学んだり、里山の管理を体験したりしながら、市民が並滝寺池周辺地区の環境に親しみ、その保全や活用を考える場にしようと計画しました。



活動地区の整備イメージ

 当面の活動地区の整備イメージです。まず、この範囲の樹林地について、できるところから下刈りや倒木などの整理を行って、水辺に近づいたり里山観察をできるように整備していきたいと計画しています。
 同時に、植物の調査などを行って、里山としてどのような形で残していくか、検討していきたいと思います。
 さらに、この地区に関心を持つ人々を増やすため、自然観察会や里山活動の体験、自然に親しむレクリエーションなどを、この場所をフィールドとして展開していきたいと思います。



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 このような整備は、行政に任せ与えられるのを待っているのでは、いつ整備されるかわかりませんし、これまでと同じようにできあがっても使われないものになってしまう恐れがあります。このため、市民が主体になって、並滝寺池周辺地区に関心を持ち、積極的に関わりながら、その保全、整備、活用について考え、提案していく必要があると考えました。

 基本計画では、そのための市民参加のイメージについても検討しています。そして、まず関心を持つ人々が中心になって、活動を始めることにしました。
 「並滝こもれびの会」は、このような背景から誕生したのです。


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