環境ボランティア活動(第4回) 21/May./2000
●新緑がまぶしい! 前回、桜が満開だった「なみたき藤原園」の入り口。既に、桜の木は葉が茂って、まぶしい緑の季節です。 ●虚空蔵山へ 早速、虚空蔵山を目指して出発。並滝寺池(西端)から真正面に見える虚空蔵山は、西条盆地の守り神としてあがめられてきた神聖な山。登山道は、並滝寺池の堰堤横からのルートなどいくつかあるようですが、今回は、志和東(内地区)の中国電力変電所から少し下ったあたりからとりつくルート。 今回は、これまでの地域のボランティアのみなさんの他に、東広島自然研究会の善入先生のお誘いでたくさんの方が参加されました。 ●植物観察 登山ルートの下には、中国電力の高圧線鉄塔があり、その工事用道路として階段が整備されているので、比較的登りやすいルート。それでも、普段の運動不足がたたって、汗が噴き出します。途中には、珍しい「ベニドウダンツツジ」の花も。 ●ユウレイソウ 何気なく通り過ぎようとしたら、善入先生が見つけたのがユウレイソウ(正式な名前は教わったのですが・・・)。葉緑素が無く、日光の当たらないところで、地中の養分だけで育つのだそうです。葉緑素が無いだけで、花の形は普通の植物と同じ。 ●池頂上に到着 歩き始めて約90分で頂上に到着。全員で記念撮影。天気がいいので、既にお弁当を広げているパーティもありました。ここから見えるのは、高屋町造賀の一帯。 ●磐座(いわくら) 実は、最も眺めのいいのは、頂上からわずかに西側に戻ったところにある磐座(いわくら)。山頂近くに巨大な岩石が路頭しています。その上からの眺めは抜群! 西条盆地が眼下に広がります。手前左側の山塊は、西条市街地北側の通称「龍王山」。空気が澄んでいれば、正面に広島大学、その向こうに野呂山(瀬戸内海国立公園、川尻町)を望むことができます。 ●乳神山さん 巨岩の脇の急斜面を下っていくと、もう一つの巨岩の下に、自然にできた祠。小さな祭壇が祀られています。ここには、清水の湧き出るところがあり、乳の出ない女性は、この祠に詣って、清水を飲んで後を振り返らないで帰ると、よく乳が出るようになると伝えられているそうです。それにしても、大変な急斜面の道。相当の苦労があったことでしょう。 ●記念撮影 祠の前で記念撮影。これから、急な登り坂が待っています。 ●善入先生 今回ご案内いただいた、東広島自然研究会の善入先生。「こもれびの会」の中心メンバーのお一人です。毎週のように各地の山歩きや自然観察を行っておられ、とてもお元気。その知識は大変なものです。毎回のように教わっては、すぐに植物の名前を忘れてしまう、出来の悪い生徒は反省! ●並滝寺池周辺のゴミ拾い お弁当を食べて、ゆっくり下山。下りのルートは、並滝寺池の堰堤横に下りるコース。かなりの急斜面で、転げ落ちた方が早いとろも。最後は膝が笑い始めました(情けない!)。 湖畔を歩いて帰る間、ゴミ拾い。 ●また、新しいゴミ! 前回、かなり徹底的に拾ったと思ったのに、またあちこちに空き缶や家庭ゴミなど。わざわざ、車を停めて捨てていったと思われるゴミも。このような、「自分さえよければ」という発想が、どれだけ環境を汚染しているか理解できないはずは無いのですが・・・・。 ●ご苦労さま またまたかなりの量を集めました。さすがに、下刈りをしてきれいになったところは、新たな投げ捨ても少しは少ないようです。根気よく続けていくしかないですね。 ●カザグルマ きれいになった斜面のなかで、珍しい花を発見。谷筋の湿ったところに可憐な花をつけているのは、通称「カザグルマ」(正式な名前は・・・)。薄紫のきれいな花に、しばし見とれていました。 ●カンアオイ 並滝寺池の周回道路のそばで「カンアオイ」を発見。ギフチョウの幼虫のCになる植物で、蟻によって花粉が運ばれるため、ほとんど分布が広がらない貴重な植生。小さな白い花は、葉に隠れて地中に半分埋まって咲いています。 登山を含めて、約4時間程度、晴天にも恵まれ、並滝寺周辺の自然を満喫した一日でした。次回は、6月18日(日)、午後1時30分から、なみたき藤原園駐車場に集合。ゴミ拾いと、湖畔の林を整理します。興味を持たれた方、ご自由に参加してください。 |