西条盆地の中央、八幡山から北に伸びる丘陵の先端に三ツ城古墳は造られました。全長約92m、後円部の直径約62m、高さ約13m、前方部の幅約66mで、国史跡に指定されている県内最大級の前方後円墳です。埋葬施設が後円部に3基あり、中から鏡や玉類・武器などの副葬品が多量に出土し、それらの副葬品などから5世紀前半頃の築造と推定されています。また墳丘には葺石（ふきいし）が敷かれ、円筒埴輪や家形埴輪、動物・武具などの形象埴輪等、古墳全体で約1,800体の埴輪が立てられていました。
現在は公園として整備され、埴輪に囲まれた築造当初の姿に復元しています。出土した副葬品や埴輪などは、東隣の東広島市立中央図書館ガイダンスコーナーに展示。三ツ城近隣公園管理棟内にも展示室を設け、古墳についての解説パネルや埴輪のレプリカなどを展示しています。三ツ城近隣公園には遊具もあり、学びと憩いの場として親しまれています。

※写真提供：東広島市教育委員会

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