「人間と自然の調和のとれた文化の薫り高い学園都市」をめざす東広島市の芸術文化活動の拠点として1979(昭和54)年に開館。前年に市内黒瀬町出身の大久保博氏が八本松町の七ツ池畔に建設し東広島市に寄贈されたもので、市立美術館として広島県内で最も古い歴史を持つ美術館です。2020(令和2)年に、酒蔵地区や東広島芸術文化ホール「くらら」が近接する西条町の文化ゾーンへ移転オープンしました。大久保氏が旧美術館を建設する際に1階展示室扉として移築した東京都美術館旧館の扉および欄間（らんま）は、東広島市立美術館の歴史的象徴として新館南エントランスに移築しています。
活動は、美術作品の収集・保存・活用から、優れた創作活動を展開する作家やその作品を紹介するための特別展、関連講座など多岐に及びます。コレクションは、「近現代版画」「現代陶芸」「郷土ゆかり」を中心に作品収集を継続。2階展示室にて主にコレクション展示を行っています。また特別展では、国内外の優れた美術作品を紹介する展覧会をはじめ、1982(昭和57)年から続く「現代絵本作家原画展」、郷土ゆかりの美術等を開催します。
このほか、展覧会に関連した講演会やワークショップ等様々なイベントに加え、学芸員等による講座や作品解説、美術鑑賞や学校授業への協力など、地域の芸術文化振興のため幅広い活動を展開しています。

※写真提供：東広島市教育委員会

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